『永遠の0』読んでみました

 最近、百田尚樹氏の都知事選での応援演説での発言が問題になりました。
 昨日は、都知事選の応援演説で「残りの厄介な(候補者)3人くらいいる。どいつもこいつも人間のクズだ」と発言したことが国会で追及されましたね。NHKの経営委員の発言としていかがなものか・・・ですよね!
 丁度、読んでいた本が『永遠の0』。本はいまだに本屋で平積みされて売れ続けているようですし、映画も好評のようです。
 読んでみた感想ですが、「何だコリャ」という感じでした。
 主人公の佐伯健太郎と佐伯慶子という姉弟が、自分たちの祖父と思っていた大石賢一郎は直接の血のつながりはなく、祖母の再婚の相手であるということを知ります。母のためにと本当の父・宮部久蔵少尉というゼロ戦のパイロットについてしらべていくという物語なんです。もうご存知の方、下手な表現でごめんなさい。
 この本のほとんどは、姉弟が宮部久蔵を知る人々への取材の場面が中心です。ほとんどが、取材の相手が話ていく場面、それも、全員ほぼ同じ口調です。取材が終わって、ショックだったとか、次の取材は・・・というくらいの姉弟の会話が入るくらいです。戦友たちの話の内容はよく調べられているという声もある(アマゾンで見ると)ようですが、戦史などを調べれば分かる程度のものではないか。本当に取材し調べてよく書かれたとは感じないのは、私の頭がおかしいからですかね・・・。
 しかも、会っていく方々の順番がうまくできていて、こんなこと有り得へんの世界。最後には宮部少尉に命を救われたという男が宮部少尉の妻の再婚相手で姉弟を可愛がってきた血の繋がらない祖父大石賢一郎あったということで終わりました。
 特攻のこと戦争を取り上げるには舌足らずで、何を言いたかったのかよく分からないんです。これも、私の頭の柔軟性がなくなったからでしょうか?
 物語としては単純ですからすいすい読めます。でも、なんとなく残る違和感・・・・!!!。
 街頭演説で多くの聴衆の前で「どいつもこいつも人間のクズだ」などという人間性、そういう方がNHKの経営委員をやっているということと『永遠の0』を読んで違和感を感じるのとはどこかでつながっているという気がしはじめます。
 とても良い本だから是非読んでみてはと言いがたし・・・・太刀洗平和記念館と知覧特攻平和会館へ行くことをお薦めします。
整体の爽快館のホームページ https://www.sookai-kan.com/
 
 
 

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