これはまともな大人の勉強会?それも国会議員ですよ!!!
今日の朝日新聞の朝刊を見て驚きました。
「自民勉強会 与野党が批判」の見出し。その横には「百田氏『沖縄2紙』つぶせ議員『マスコミ懲らしめる』」の文字が。
自民党の安倍首相に近い議員による勉強会「文化芸術懇話会」で議員や講師であった百田尚樹氏等が沖縄をおとしめたり、沖縄の報道機関を威圧するような発言が大きな問題になっています。
あのう・・・これって、国会議員の先生(?)方の勉強会(?)での発言なのですか・・・?
若手を中心にした集まりなのでしょうが、若手といっても中学生が集まっているのと違いますよね。発言の内容から中学生が集まって雑談しているレベルにしか思えないんです。憲法で保障された言論の自由を守るべき方々が、報道機関をつぶせなどということが許されないということも気がつかない。
百田尚樹氏は、その後Twitterに「私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」と書き込んでいるので更に驚きです。こうした発言が出た勉強会の状況が「もうひとつ補足すると、質疑応答で誰かが『沖縄の二紙は厄介ですね』と言ったから、私が『ほんま厄介、つぶれたらいいのに』と軽口を言ったのだが、そこで会場は大笑いで、その話題は終わり・・・」と記されています。沖縄の世論と自民党の方向が真っ向から対立している状況から、沖縄の世論を報道する沖縄の地元紙が厄介と言いたくなるのは・・・分かると言いたいが沖縄の世論を変えていけない現実があるので厄介ということですよね。通常なら、沖縄の声をよく聞くということをしなければならないのではないでしょうか!!!
「つぶれたらいい」という百田氏の発言に「会場が大笑い」だとか、何がおかしいのでしょうか?「百田さん、その発言はおかしいですよ」という声が出ないのですかね。ちょいとこの議員さんたちに失望です!!!
宏池会を中心にしたリベラル派の勉強会も計画されていたそうですが、自民党のおエラさん方からやめるように言われたそうです。国会が大変な状況だからということです。でも、国会が大変な状況下で安倍首相に近いグループは許されている。まあ、政党内部のことをとやかく言ったらいけないのでしょうが、これに対して宏池会の方々はモンクも言わないのかと、一国民としてフワッと疑問が出てきて・・・。
国民の声を反映するべき国会が、国民の声を無視するということは許されないと思います。国民の8割は今国会での安全保障法制を成立させることに疑問をもっているということです。自民党内のかつての閣僚経験者や学者の方々、弁護士の団体なども民主主義の危機を訴えておられます。そんな声を「大笑い」した議員さんたちはどう思っておられるのか・・・本当に、国民の代表として国民の声を反映していって欲しいと思います。