イマジン

 昨日、新井満著「自由訳イマジン」を買ってきました。
 ジョン・レノンの名曲「イマジン」、皆さんご存知ですね。その自由訳です。
 アルバム「イマジン」がアメリカで発売されたのは1971年9月。
 この頃、私は高校3年生。ベトナム戦争に反対する運動が世界中に広がっていました。日本では、沖縄返還が進められ、賛否両論が渦まいていました。
 多くの高校生が、学校で決められた校則の強制に反発、このことを通じて教育のあり方や政治体制・国家に対する疑問が沸き起こっていました。
 こんな中で、私たちのクラスでは、ホーム・ルームの時間に様々な問題を討論していました。月曜日の1時限目、先生が出席を取り終わると「先生、今日沖縄について話したいけん。」と声をかけると、先生は私たちの声が聞こえなかったという振りをして、「職員室でやることがあるから。」といって姿を消し、自由な討論の時間を作ってくれました。こんな時間、自由な討論が私に様々な影響を与えていきました。様々な問題を話し合っていました。長髪・制服・沖縄・公害問題(皆で劇にして予餞会で発表、高く評価された)
 あれから35年。18歳の青年が53歳のおいさん。ベトナム戦争はとっくの昔に終わっているが・・・しかし、地球上で戦争は絶えません。
 私には孫が生まれすくすく育っています。孫が生まれて、ますます戦争がいやになりました。人々が連帯することの大切さを強く感じるようになっています。そして、子ども達が「生まれてきてよかった」と思える世界を残さなければと思うようになりました。私の孫だけでなく、世界中の子ども達が皆笑顔で「生まれてきてよかった」と思える世界が実現したなら、私の孫達も本当の平和の中で幸福を味わえるだろうと思います。
 こうした社会を残せるのは、今の大人たちですね。大人の責任です。生んだものたちの責任です。そうですそうです、平和な世界つくりを私たちの仕事・共同作業にしましょうよ!!
 「イマジン」にしたがって、どんな世界を残すか思い浮かべてみましょうね。このこと自体が楽しいはずだし、皆仲間になれる気がします。
 想像してごらん みんないまこの時を生きているのを・・・・
 想像してごらん みんな平和に暮らしているのを・・・・
 想像してごらん みんなで世界を共有しているのを・・・・
 
 僕のことを夢追い人だと思うかもしれない
 でも僕ひとりじゃないんだ
 君もいつの日か夢追い人になってくれ
 そうすれば 世界はひとつになる     「イマジン」より抜粋
 
 「自由訳イマジン」ジョン・レノンの平和の心を伝えてくれる本でした。もし読んでおられないなら、読んでみませんか!

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