ラジオ体操

 夏休みも今日で終わり。夏休みと言えば、私と同じくらいの年齢の方は、朝、カードを首からぶら下げて、ラジオ体操会場の広場へ走ったことを思い出されることと思います。私には夏休みー規則的生活ー健康ーラジオ体操という言葉が連なって湧き上がります。あまり規則的生活はせず、宿題は夏休みの終わりにあわててする生活をしていたから、こんな言葉が連なって出てくるんでしょう。 
 朝6時半、「新しい朝が来た、希望の朝だ、喜びに・・・・」と歌が始まる。「皆さんおはようございます。・・・」と挨拶が終わってピアノの音とともに体操が始まる。上級生が得意げに体操をする。小さな子達は眠そうだけど元気にやっている。こんな姿が夏休みには見られました。
 ラジオ体操はアメリカが起源ということです。保険会社が、保険金の支払い率を下げるため、みんな健康になってもらおうと作ったのがラジオ体操だとか・・・。戦前日本でもラジオ体操を作り、戦後作り変えられたと言う話を聞いたことがあります。ラジオ体操は国民の健康に一定の役割を果たしてきたと思います。体育の時間の準備運動もラジオ体操でしたね。ストレッチの歴史よりズーと古いですよ。(ストレッチはお勧めできませんが)
 
 話は変わりますが、操体と体操なんか感じませんか。そうなんです!体操の反対が操体なんです。操体法の原理を取り入れた操体法の基本運動と言うのがあります。一見すると体操に見える。しかし大きな違いがあります。(体操の字を前後入れ替えて操体としたのは、橋本敬三先生のシャレだと思いますが・・・)
 違いは、まず、ラジオ体操は号令をかけてみんな同じ速さでやりますが、操体法の基本運動はそれぞれが体の快さを感じながら自分のペースでやります。ラジオ体操は左右平等に動かしますが、操体法の基本運動は快い方・動きやすいほうだけを動かす。更にラジオ体操は勢いをつけて体を動かすが、操体法の基本運動はゆっくりと気持ちの良い範囲で動かす。それと、ラジオ体操は重心を気にしてないが操体法は、体の法則にのっとって重心を脚にかけていきます。えらいおおきな違いですね。でも、ラジオ体操もいままで書いた操体法の基本運動を取り入れながらやると本当に健康に良い運動になると思います。(若い頃は何とかいいのですが歳を取ってきて勢いをつける体操は様々な痛みの原因になりかねない)
 以前、青木裕美(現在は畠山)先生が著書の中にこうした体操を載せておられました。私は非常に、この試みを面白いと感じたのですが、ご本人は、出版社に勧められて書いた、本意ではなかったと言うことを「月間手技療法」に書いてありました。まあ、色々皆さん考えてあるんですね。私は、操体法のとっかかりとして面白いしこれを通じて操体法への理解が深まればと思ってました。
 皆さんも自分のペースで、動きやすいほうにだけ動かす、勢いをつけず、重心を意識した「ラジオ体操」を試してみてください。一緒に操体法の基本運動もやってみて下さいね。
 操体法の基本運動とか基本の型と呼ばれている運動については、書店の健康コーナーで農文協の「写真・図解 操体法の実際」「万病を治せる妙療法」などに詳しく掲載されています。この運動で重心のかけ方も覚えてください。分かりにくかったら、ブログのリンク「爽快館の紹介」にはいって、メールのボタンをクリックしてメールで質問くださいね。青木先生の本のタイトルを調べようとさっきから探しているのですがどこに言ったか分からないので、また後日紹介します。絶版になっているかも知れませんが。
 今日はラジオ体操の思い出を書いていたら、操体法の基本運動の話になりました。

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