事実は小説より・・・・ですね!

 今年のNHKの大河ドラマは『龍馬伝』ですね!
 龍馬を尊敬する私は、このことについて一言書きたいと思っていたのですが、母の入院などでバタバタしていて遅れてしまいました。
 丁度先週のサンデー毎日が、『竜馬がゆく』や『龍馬伝』を取り上げて、実在の龍馬はああだこうだ書いてました。これをコンビにで立ち読みしてどうしても書かねばという気になってきたとです。
 『龍馬伝』を見ていて吉田松陰が小船を漕ぎ出し黒船に乗り込もうとする時に、坂本龍馬と桂小五郎が止めに入るところがありますが、こんなことは初めて聞きましたし史実とは違うでしょう。大体、岩崎弥太郎と龍馬が幼馴染という設定もおかしなもので・・・。でも、いいんですよ!それで・・・。
 これは、史実を綴った論文ではなく歴史小説なんですからね。
 作者の人物観を小説にしたものなんですから。だから、『竜馬がゆく』と『龍馬伝』では、龍馬を取り巻く人物の設定も違ってくるでしょうし、龍馬観も違ったものになっているでしょう。それを楽しめばいいだけの話だと思います。だから、私は『竜馬がゆく』を楽しんで読んでの司馬先生の作り上げた竜馬を尊敬する者ということです。
 歴史上の人物は一人で生きてる訳でなく様々な人間関係もあるし、一人の作家が特定の人物を書こうとしても限度がある。その作家の人生観・人物観で見てしまうための限界もある。だから、どこが史実と違うの何のと騒ぐことではないという気がします。あまりにも違いすぎるなら問題ですが、歴史小説を読んで、史実を調べたり史跡に行ったりで学んだり楽しんだりしましょうよ。
 でも、龍馬たちが生きた幕末はすごい時代だったようですね。司馬先生の幕末関連の本を読んでいて思うのですが、様々な人物がそれぞれ動き回って歴史を作って行ったんですね。その現実は司馬先生でも書ききれないくらいの凄まじい時代だったと思います。
 事実は小説よりも・・・だったと思います。
 今の時代も何か大きく歴史が動いていきそうな予感がしてくるのは大河ドラマに受けた影響だけでしょうか。幕末も黒船に踊らされただけでなく、民衆の生活や経済に変化がはじまっていたような気がします。その時代を読んだのが龍馬たちだったのですね。

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