人工島と野鳥

 人工島周辺地区に飛来するシギ・チドリ類と海ガモ類、カイツブリ類の個体数が人工島着工前の1993年度と比べて約4分の1に激減していることが福岡市の「環境モニタリング調査」で確認されたという昨日の西日本新聞夕刊の記事が目にとまりました。
 人工島着工前に、志賀島・西戸崎地域は休日の交通渋滞に悩まされていました。それで、ケヤキ・庭石問題を起こした地元出身の元市議が、交通渋滞の解決策として人工島推進を住民を巻き込んで訴えました。
 その時の推進する人びとの言い分が「鳥の問題より人の問題、交通渋滞解消は人工島で」というものでした。人工島が交通渋滞の解消のためにつくられるというような全くのでたらめを地元に宣伝していました。人工島は港として作られるものであることは市の計画で明らかでした。交通渋滞の解消であるならば、雁ノ巣から香椎浜まで橋を架けるということで対応できたはずです。
 人工島を推進する元市議は、鳥の問題は野鳥公園で対応できるということだったのでしょう。しかし、埋立地の干潟は野鳥の餌となる生物の宝庫で、魚の餌となるプランクトンの生息地です。これがなくなることで、自然に与える影響ははかり知れません。環境の破壊が、今実証されているということでしょうね。
 私達は自然の中で生きているということ、全ての生物と共存を考えなければ人類は滅んでいくことになるということを知らなければならないですね。
 もう、これ以上の自然破壊はしないこと、様々な生物との共存と市民の生活を考えていかなければならないですよね。
 元市議から、手紙が来たりはがきが来たりしています。どれも、このままでは死ねませんとか・・・。「あんた、相変わらず自分のことしか考えん人間やね。市民のことを本気で考えんならもうやめとき。」と言いたくなりますよね。

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