体が欲するものを感じますか?
食について様々な考え方があります。その一つに「体は必要なものを求めるので、食べたいと感じたものを食べることがいいことだ。」という主張もありますね。これはちゃんと体が必要なものを求めてくれるような状態であれば正しいと思います。しかし、現代人は様々なものを必要以上に食べ過ぎて正しく必要なものを感じているとは思えません。
以前、健康に気を使われ元気で、食べ物にも気を使うおじいちゃんのことを書いたことがありますが、このような方はおいしく感じるものを食べることで健康を維持しておられます。しかし、現代人の多くに糖尿病の体が糖分をほしがるというようなことが起こっているのが現状でしょう。食べたいものをというと偏った食事になってしまう方が多いでしょうね。
日本人が日本という風土の中で作り上げた食事をもう一度見直さなければならないと思います。現在の日本の栄養学はドイツの栄養学が基礎になっているそうです。欧州は米が採れない。麦は畑作であるので連作障害が出る。それで、主食という概念が無い肉・ジャガイモ・パンなどを食べるドイツから生まれた栄養学です。豊かだったから肉を食べていたのでなく豊かな穀物が育たないところの食事なのですね。日本の食に当てはめるのが無理があると思えます。世界中、それぞれの民族で独特の食を作り上げていますので、それぞれの食についての研究こそ必要だと思います。
一見豊かになった何でもありの食事で、皆さん健康になっていますか?
昔は少なかった様々な病気が蔓延してきています。食を表面で語ることが無いように、もっと勉強したいと思っているところです。