入り口は広く、奥は深く

 整体関係の先生と話していると、多くの方が操体法の本は数冊持っているが・・・、とおっしゃいます。しかし、やってみても上手くいかない。体験したことが無いので、分かりづらい。中には、本を読んだだけの知識でこんなもんで、痛みが取れるものかとおっしゃる方もおられます。
 こんな方も、ちょっとしたコツをお話して、やって見せて、やってもらって、あとは本を見ながら、ビデオを見ながら工夫することで使えるようになります。
 爽快館で施術のときにお話している一人操体を家庭でやられるときも、コツと原理さえ飲み込めれば、様々な工夫で楽しく操体を実践できますよ。みんなが、自然の摂理である操体法の恩恵を平等に受ける権利を持っています。だから、入り口は広くして、みんなが学べるようにすべきだと思っています。
 あるとき、操体法は難しいという方と出会いました。20数万円出してあるセミナー受講したそうです。良く分からない・・とおっしゃいます。それで、私のやり方を見てもらいました。すると「エー、そんな軽い抵抗でいいんですね。」と驚かれます。そうです、抵抗を軽くかけると、被施術者(操体法では、本人といいますね)が、体の中の連動を意識しやすく、全身で快を感じ連動を表現されます。このことが分かられて操体法の見方が変わられたようです。難しくないし本当に快い。
 こうして、多くの方に家庭での健康法として実践してほしいと思っています。やっていくと、今度は、奥の深さを感じられると思います。しかし、あとは自分で工夫が大切です。
 私は、爽快館で施術を受けられて、家庭で実践されておられる方、爽快館で操体法を学び施術に活かしてある方、そんな方々の、自分の体験や工夫を持ち寄り楽しく語り合う場を持てたらと思っています。みんなで、橋本敬三先生の目指したものを語り合い深めていければ・・・。これが私のやりたいことなんです。
 奥は深い、私もまだまだ道半ばです。操体法から工夫して出来た療法も取り混ぜて施術していますが、家庭で一人で出来る操体法は、私たちの宝物ですね。

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