勘違い

 肩がこっているから肩を調整すれば良いということではありません。全身が関連し連動していますし、骨盤が土台となっていますので骨盤の調整から進めていきます。
 このことは、はじめに説明したつもりですが、「肩がこっとうとですよ!」「はい、肩がこっていますよね。」「はあ、肩です。肩・・・」「肩のこりを取るには土台の腰を調整することが大切ですよ。」と、骨盤の調整をしていると「腰はどげんもないとに・・・」とちょっとご立腹。
 内心、「この整体師は勘違いしてる」と思っておられてるようです。こうなると、私への不振が募るばかり。肩を少し触って和らげて腰の調整もしましょうかね、ということに。それも、笑顔で「ここ、こってますね。」と肩を押してみたりしながら。
 「勘違いしている」ほうは、「やっと肩がこっているということが分かってくれた」と、自分の勘違いに気づかないようです。
 私の説明が悪いのか、聞く耳持たないこの人が悪いのか・・・。いやいや、これまでに、この方が受けた療法などの常識というものなのでしょうね。
 「勘違い」さんも、何で分からんとかいなこの人は・・・と思われているでしょう。お互い責め合ってもどうしようもない。肩を少し楽にして骨盤を調整して、それから肩の調整をすればいいんだから。気持ちよく帰っていただけくことが一番大切、とか考えながら施術をしました。
 こういうおばあちゃんが稀におられますが、開業間もない頃は、自信のなさからか、「私には私のやり方がある」と言ってしまうこともありました。10年たてば、うまいこと対応できてます。自分が成長したことを素直に喜びましょうね。(笑)
 考えてみれば、先入観を持って「あの人はこうだから」とか、そんな見方していることって多いですよね。聞き違いでも、自分の正当性を主張したくなる。でも、争うよりもお互いに気持ちよく仕事が進むにはどうすれば良いかを考えてみることも大事だな・・・と思いました。

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