外国の言葉を知るということは・・・・

 今週の朝ドラは終戦を迎えてからの、花子たちの生活を追っていきました。
 あの、床下に隠された英語の本は無事でした。食糧難の中で実家に助けられなんとか生き延びていきます。そんな中で、ラジオの出演を依頼されて悩む花子でした。花子のラジオの放送で国を守ると戦場へ行った子供たちがどれほどいたことか・・・。
 花子の兄は憲兵として戦争を推進していたし、幼馴染の朝市は学校で軍国教育をしていた・・・そんな二人から、ラジオに出て今できることをやれと励まされて、ラジオの出演を受諾したんです。
 こうして、戦後初めての花子の出演した場面は感動でした。花子に司会の女性から、「いつから英語を勉強したのですか?」と問われ、父親から初めは父親から学んだと、これまでの経験を語り「外国の言葉を知るということは、それだけ多くの心の窓を持つことです。戦時中は、その窓も閉ざさなければいけませんでした。さあ、心の窓を大きく開けて一歩を踏み出しましょう。それぞれに戦争のむごさや、家族を失う悲しみを経験しましたが、勇気を出して歩いて行けば、その先に一番良いものが待っていると、私は信じています。」と結びました。
 多くの人々が、鬼畜米英と教育され、戦争をすることが国を守ると教え込まれていたんです。多くの国民が亡くなり、戦争への評価も変わり、価値観も変わっていく中、多くの人々が悩み苦しんだ。そんな中で、国民は戦争を二度としてはならないと決意したんですよね。
 
 今週の『週刊朝日』に、『花子とアン』の脚本家、中園ミホさんのインタビューの記事が掲載されています。
 その中で、中園さんが「戦争に向かっていく辺りの資料を見たりして書いていると、あまりにも今の空気と似ているから空恐ろしくなって・・・」と語っています。
 この言葉、考えさせられますね。新たな戦前が作られないようにしないといけない・・・。戦争はいつも「国民のために」とか「同盟国を守る」とかいう言葉で始められるんですよね。朝ドラ観ながら、そう思いました。

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