太刀洗平和記念館
太刀洗には陸軍の航空隊の飛行場があったということです。
陸軍雁ノ巣飛行場の沖600mで引き上げられた陸軍97式戦闘機が展示してある平和記念館があるとということを以前聞いたことがあります。今度の連休を利用して見学しました。(この戦闘機に乗っていた渡辺利廣陸軍少尉は、別の97式戦闘機で知覧基地から特攻出撃し戦死されたそうです)
以前知覧の特攻平和会館に行ったことがあります。若者たちが国を守るということで、特攻機もろとも散っていったことに深い悲しみを覚えました。
太刀洗の平和記念館で、更に戦争について考えさせられました。
特攻機もろとも散っていった少年達の写真に胸が詰まります。
15歳くらいでパイロットとしての訓練を受け17~18歳で特攻機に乗り組み亡くなっていった少年達がいたということは本当に悲しい。国を守るために散っていったということで英雄視することだけでいいのか考えます。むしろ、この少年達の生を奪ったものに怒りを覚えるのが普通じゃないかと思います。生きるもの全て生を全うしようとするのが本能というものだと思います。その生を断ち切ることに必要であったものは、自分の生を絶つことで日本という国、自分の家族を含めた国民を守るという責任感だったのでしょう。
しかし、生きたかったに違いない。その苦悩を私たちは考えなければならないと思います。特攻という非人間的行為によって国民が守れたのか。彼らは犠牲者でなかったのか。そして、あの戦争が何によって何の為に始められたのか今後考えていく必要があると思います。
福岡市から、こんな近くに平和について考えさせられる場所があるとを初めて知りました。ボランティアで解説をされておられる方々に、頭が下がります。本当に戦争のむごさを教えていただきました。
平和がいい、戦争に反対だという当たり前のことが言いにくい世の中が、再び現れることが無いように、戦争の記録を残すことが大切だと思います。