子供の日に思うこと
今日は子供の日です。国民の祝日に関する法律では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としているということです。
こどもの日だけ「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる・・・」ということではないですよね。日頃から子供がのびのび幸せに生きることができることが大切ですね。
最近、子供たちが本当に幸せに生きているのだろうか・・・と思うことが多いですね。私たちが子供の頃は、自然の中で遊びまわり仲間とさまざまな経験する中で育っていたような気がします。今考えれば、遊びもさまざまな勉強でした。しかし、今の子供たちの多くは、塾通いをしています。これでは遊ぶ時間が無いのではないかと思います。これは、ある面、大切な人間同士の連帯についての勉強の場をなくしていることですよね。
塾へ行ってまで勉強をしなければならないのは、受験・競争社会を子供の中に作り上げてきたからでしょう。このことについて、国連の子どもの権利委員会から「極度に競争的な教育制度」「子どもの意見尊重が制限されている学校や社会」と改善を求められています。日本の子供たちは、欧米の先進国の子供の育つ環境から見ても少し異常な状態になっているようです。
ちょうど子供が大学や高校に行く時期にリストラで職を失うということが現実に起こっているようです。教育費のかかる日本では進学をあきらめざるをえないということも起こってしまいます。子供に教育の場を与え、将来の日本を担う国民を育てるのは国家としての役割だと思うのですが・・・。
長時間労働、非正規雇用、リストラ、商店街の破壊、農業の破壊、社会保障の形骸化、環境の破壊・温暖化など末端の国民がまともに生活できない状況が作られつつある中、子供たちが本当に幸せなことはないでしょう。
もう一度、子供が幸せに暮らせる世の中とは何か考えて生きたいと思います。
憲法9条とともに輝かせたい憲法25条・26条
第25条「生存権・国の社会的使命」①全ての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
第26条①すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
②すべて国民は、法律が定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。