操体法・オステオパシーとの出会い

 操体法を知ったのは、橋本敬三先生の「万病を治せる妙療法」からです。当時の私は、腰痛や十二指腸潰瘍で悩んでいたので、様々な健康法の本を買いあさっていました。そうした中で、橋本敬三先生の本も読み、ほかに小崎順子先生、茂貫雅嵩先生、瓜生良介先生の本なども買い込んでいました。そして本を見ながら試してみるがうまくいかない。操体法はたいしたこと無いな・・・というのが当時の私の感想でした。(この時の体験が、私の操体法講座の「なぜうまくいかないか」を説明する時に役立っています。) 
 それから数年後、36歳の時に交通事故でむち打ち症になってしまいました。整形外科をはじめ、カイロなどにも行くが首の緊張が取れず、不快感が続いていました。知り合いの健康食品屋さんに「うちに、操体法の先生が来るからおいで。」と誘われました。操体法に期待は無かったというのが本心でした。ところが、操体法を受けると、張り詰めた首の不快感が取れていくのです。数回の施術で好転していました。先生に家でやりたいから「ひとり操体」を教えてくださいとお願いしましたが教えていただくことができませんでした。
 それからも操体法に、興味を持ちながらも操体法を学ぶことはできないまますごしました。そんな時に本屋で操体法のビデオを見つけました。家族に試したり、自分でやったりと面白がってやっていました。保育士になっていた息子が腰痛で甘木の保育園をやめて帰ってきました。早速、息子の腰痛を取ってやろうと操体法を試してみました。試しながら、自分が操体法で助けられたことや操体法を多くの人知れば助かるだろうなどと考え、もっと勉強したいと思いました。操体法を働きながら学べるところを探しましたがありません。仕方が無いので、整体の通信教育を見つけ整体の勉強を始めました。通信教育もスクーリングも終わり開業も許され、開業することに決め準備も始めるころ、東洋オステオパシー学院の早瀬久義先生の本を見つけました。自分の体験から、ボキボキ系の整体に違和感を持っていたので、オステオパシーに引かれました。即入学手続きをして大阪の本科短期セミナーを受講しました。早瀬先生の丁寧な指導に感激し、懸命に学ばせていただきました。帰ってからは家族・親類手当たりしだい練習台になってもらいました。みんなには、うっとうしがられるかと思っていましたが感謝されました。
 息子が椎間板ヘルニアで入院しているが痛みが改善しないと、従兄がつれてきました。開業準備中で、自信も無いがと言いつつオステオパシーと自分なりに工夫した操体法を試してみました。若さもあったと思いますが、徐々に改善し再就職も果たしました。このときは、早瀬先生と橋本敬三先生に感謝の気持ちがいっぱいでした。また、この仕事を選んだことに間違いは無かったと自身を持ちました。
 開業後、オステオパシーは東洋オステオパシー学院の研究科に入り毎月大阪通いを続け終了しました。操体法は、瓜生良介先生のセミナーに参加し温熱療法などと共に操体法も学びました。セミナーで知り合った方々との交流で操体法をはじめとする快い療法を様々学ばせていただきました。
 振り返ってみると、たまたま自分の体の不調を改善できたというところから出発して、この仕事に入り込み現在に至っています。不思議な気もします。毎日が学びの日々であり、皆さんに喜んでいただけることに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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