日本の心が、
今日は定休日で、友人と仕事のことなどお話しようと香椎で会うことに。高校時代に通った懐かしい街です。昔、博商というスーパー・マーケットがあった通りをぶらぶらと歩くと、「黒砂糖や芋のかりんとう」などを打っている店を見つけました。数店舗は行っていた敷地です。奥は広いが空き家ばかり、一軒だけ残って頑張っておられます。「大変ですね。」と声をかけると、「はーい・・・」おばちゃんと友人と3人で世間話。
「こういう商店街は地域の中で地域と一緒に生きて行ってるんですよ。お年寄りが、誰かと話したいてこられる。相手をすると喜ばれ、3日に1回来られるようになって、ここまで来るのに歩くので元気になられた。昔はね、子どもがたくさん走り回っていましたよ。どこの子でも注意しました。私たちの店は物を売るだけでないんです。」「そうですよ!」「大型店が出てきて今度は、中型のスーパーが出てくるのなんのって言うことですよ。」「また大変やねー。」「商店街は地域の助け合いの場ですよ。スーパーは違うでしょ。」話好きのおばちゃんの話を聞いてお菓子を買って帰ってきました。
博商の懐かしい通りが短く感じました。友人と何故かと考えてみると、昔は人通りが多くて、人をよけながら歩いていたので遠く感じてたんですね。香椎の街も変わっているんですね。
商店街が消え、仕事が終わったおいさんたちがバンコで涼みながら将棋をさしている姿も無い。悪僧(子どものいたずら)しよったら「こら!」と怒る人もいない。庶民の生活のいいものがみんな消えていっているような気がします。先ほどのおばちゃん「日本の心が消えよります。競争で勝ち組負け組みじゃないですよ。私たちのごたあ商店が必要なんですよ。なくなったらお年寄りなんか困るんじゃないですか。」と話されました。含蓄深い言葉に考えさせられます。
大切な庶民の自主的な地域の協力を壊してしまって、「人間は協力しあわなければならない。」と訓話をたれてもらっても困ってしまいます。再び、私たちの手で、私たちの街づくりを進めないといけないと思いました。
11月には市長選挙があることになっています。私たちの生活と市政についてじっくり考えてみなければならないですね。