柳澤さんの話を聞いて考えました
後藤健二さんが「イスラム国」を名乗るグループに殺害され、大きな悲しみと無念さがこみ上げてきます。
2月2日のNHKのテレビ番組の『あさイチ』で、解説者の柳澤さんが、後藤健二さんと親交があったと、自分の思いを話されました。短い時間でしたが、とても大切なことだと思いました。
その発言が大きな反響を呼んでいると、ネット上のニュースで取り上げられていました。
ご覧になっていない方がおらるかも・・・と思いますので、朝日新聞デジタル版の記事中の発言の要約を紹介させていただきます。
「ニュースではテロ対策とか、(中略)今、声高に色々と議論され始めているんだけど、ここで一番、今僕らが考えなきゃいけないことは、後藤健二さんが一体何を伝えようとしていたか、ということ。戦争になったり紛争が起きると弱い立場の人たちが、そこに巻き込まれてつらい思いをするということを、彼は一生懸命伝えようとしていたんじゃないか・・・」
後藤健二さんのジャーナリストとしての活動は、中東の子供たちに目を向けた取材。それを、日本の子供たちにも伝えようとする活動でした。人間としてジャーナリストとして戦争に傷つく子供たちが存在するということを訴えたかったんだと思います。
安倍首相の中東での発言は、これまでの日本の平和国家としての立場が変わったのかと受け取られるようなものです。あの発言では、有志連合を支援するようにしか受け取れないのではないのか。難民への人道支援と言えばいいのに・・・・・。
「罪を償わせる」という発言も深く考えられた発言でしょうか。今日の国会でも、議論になっていましたが、このような発言をどう捉えるかさまざまな考えがあるでしょう。国民の平和と安全を守るにはどうすべきか、というところからの議論を期待し、感情的な発言や格好つけた発言が繰り返されないことを願いたいと思います。
後藤健二さんは、戦場の子供たちの取材を通して平和を訴えたかったと思います。日本という国が、やるべきことを知らせたかったのではないでしょうか・・・・。
後藤健二さんの無念さを思えば胸が痛みます。
後藤健二さんのご冥福をお祈り申し上げます。
世界中の子供たちが明るく育つ世界を作るには、どうすべきか考えていかなければならないと思います。