核戦争以上の危機

　昨日の西日本新聞のトップ記事の見出し。
　「温暖化対策　日本、先進国で最低」に驚きました。電力自由化に伴って価格が安い石炭の利用を増やしたのが原因ということです。多くの国で二酸化炭素の排出量が少ない天然ガスや石油に切り替えられている中で、石炭が増やされるということはなんなのか？エネルギーの使用効率も、諸外国が改善していく中で優位性もなくなったとか。
　温暖化対策を政治の課題として捉えているかどうか疑問になって来ます。そんな中で、町村官房長官や高村外相がすごい発言をされました。「地球温暖化は核戦争以上の危機」だそうです。でも、「ガソリン価格が下がれば消費拡大につながり温暖化が進む。だから、揮発油税などの暫定税率廃止は駄目だ。」ということが言いたかったようです。
　私も公共交通機関をなるべく利用していますが、どうしても自家用車を使わなければならない事も多いですね。ガソリン代がかなりの負担になっています。政府が進めるべきエネルギー政策や温暖化対策の論議を抜きにして、暫定税率廃止はガソリンの消費拡大になるなどという話は問題のすり替えですよね。
　こんなごまかし発言が出るということは、国民の生活の上に立って温暖化対策を立ててないということですよね。