現在は乳酸を疲労物質とは言わない
昨日のブログの続きです。
『この差ってなんですか?』で、運動後のストレッチは疲労物質である乳酸を筋肉から出してしまうという話を医師がしていたという話ですね。このお医者さん、現在では「乳酸は疲労物質ではない」というのが定説となっています(テレビ番組でも取り上げられていますよね)ので、これを否定しようと思うのならちゃんと「乳酸は疲労物質ではない」という見解もありますが、「私は〇〇が理由で乳酸は疲労物質ではないという説を認めません」と説明すべきだと思うのです。
「昔の健康常識と今の健康常識」を解説するのに古い健康常識が正しいような扱いをされていて「何でか・・・???」と思うのは私だけでないと思います。
そういうことで、「乳酸は疲労物質ではない」説についてお知らせしますね。この文章は『運動で疲れたときに感じる「乳酸」・・・実は疲労物質ではなかった』というページをまとめさせていただきました。『乳酸は疲労物質だはない』で検索すれば色々な情報が出てきます。参考にして下さい。
乳酸が疲労部室と言われ始めたのは100年ほど前のことです。実験の結果疲労した時に血液中に乳酸が増えるという事実の発見からです。それから、乳酸が増える事によって筋肉が疲労すると言われ始めたということなんです。
100年も昔だから仕方がないのでしょうが、それをそのまま言い続けるのは・・・・
現在の考え方では、乳酸は体の中で消費されてしまって筋肉中に残らない。運動後の筋肉痛に乳酸が関係している可能性はないということになっています。
2004年8月に「Sience」誌に掲載された論文で乳酸疲労物質説が否定されているんです。「乳酸は疲労を和らげてくれる物質だとわかった」「乳酸があるほうが筋肉は持続的に収縮できる」ということです。
大阪市立大学の渡辺恭良教授も「乳酸は脳の神経細胞の栄養源にもなっており、疲労どころか回復の味方です」と国際疲労学会シンポで述べられておられます。
「乳酸」は糖に変わったり、二酸化炭素に変わったりして完全に分解され使われてしまいます。
ということで、健康常識の変化を扱った番組で、健康常識の変化について行ってないというような状態が出現している・・・・と不思議な気がしています (・_・;)
今日の『爽快さんがゆく』は「歳のせいか・・・」です