経絡とは何だろう
「ツボ」は日本人にはおなじみの言葉ですね。重要な問題をパッと解決するような要所をツボとか言いますから、よく使う言葉です。そして、押して痛みがある場所は何でもかんでもツボという方々もおられます。
中国医学では、ツボは気の入り口ととらえられるようです。そして、入った気が通っていく道筋を経絡と言います。経絡はさまざまな見方や考え方があるのですが主だった経絡は足から6経絡と手の指先からの6経絡で合わせて12経絡。それと身体の前と後ろの中心を走る2経絡を入れて14経絡が一般的に使われる経絡です。
この経絡について、NHKで以前放送があった東洋医学の番組(録画していたのを昨日初めて見ました)で、筋膜のつながりとの関係が深いという解説をしていました。鍼や灸の効果は実証できるが、それがなぜ効くのかが分からないというのが現在までの医学の常識みたいなものでした。科学的な照明ができないことから嘘くさいものと考える医師もおられました。
私が尊敬する操体法をまとめられた橋本敬三先生は、鍼治療も活用されていたということで経絡について書かれた文章がかなりあります。以前も取り上げた『生体の歪みを正す』の中に、筋肉や筋膜の関連が述べられています。これは、鍼治療や操体法による治療を医師としてやられたからこそ気が付かれたことですね。腕のツボに鍼を刺して肩コリや頭痛をとるなどというのは、腕の筋肉や筋膜を緩めれば筋肉の連動を作り出す流れに沿って筋肉が緩んでいくということです。これは、施術をするときに活用できる考え方で便利な考えです。しかし、50年以上前に橋本先生が行っていたことを今頃・・・と思うのですが、まあこれも一つの前進ですね。
爽快館では、鍼治療はできませんので異常な経絡を、経絡に適合した色により見つけ出しチタンテープを貼ることにより筋肉のこわばりを解消させることもやっています。これは、活用しがいがある施術法です。興味がある方は、爽快館のセミナーを是非受けてくださいね。鍼灸師の先生にも指導してます。
今日の『爽快さんがゆく』は「ゴールデンウィークの旅行・・・キャンセルですが」です。新型コロナウィルスで旅行どころでは・・・ですね。