耐性菌、本当に大変です

今朝の朝日新聞に「『悪夢の耐性菌』国内じわり増加」という記事が出ていました。これまでも耐性菌について書いてきましたが、本当に大変なことです。

海外発の抗菌薬が効かない強力な耐性を持つ大腸菌などの耐性菌が55例検出されているということです。耐性菌が増えているということですね。感染症を治すつもりがどんどん菌を鍛えてきたということになったようです。薬の成分を壊す酵素を作る海外型の耐性遺伝子を持つものもあるということです。

薬剤耐性があっても、お腹の中にいて普段は無害だということです。しかし、抵抗力が落ちたときには重い感染症を起こします。この時にカルバぺネムという抗菌剤が用いられていたのですが、これが効かないということです。この耐性菌で起きた重い感染症の死亡率は30~75%ということです。

米疾病対策センターは「悪夢の細菌」と呼んでいるそうで驚異の高い細菌です。これに対抗する抗菌薬の研究開発の優先度が最も高いものとして位置づけているということです。しかし、また耐性を持つ菌が生まれるのではないかと不安になりますね。耐性菌が生み出されているという現実にどう対応するか、今後の医学のありかたもどうなるのか考えていかなければ・・・・。

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