自殺サイト

 先日からマスコミで、「自殺サイト」の投稿者に対する殺人事件が報道されています。サイトの開設者は、睡眠導入剤なども販売していたとか。
 こうしたサイトが存在すること自体に驚きます。そして自殺を願望する人達に薬を売りつけたり、自殺に協力し報酬をもらう者に怒りを感じてしまいます。
 NHKラジオの夜10時のニュースでは、デジタル情報の問題点など解説していました。デジタル情報では、伝えきれないものがあるということです。音、香りなどはつたわらない。デジタル情報は幅の狭いものになるということです。こういう情報を全ての情報と勘違いして・・・。こんなところに問題がある云々と難しい解説を聞きました。
 この解説で言っていることがよく分からないのですが、本を読めば文字という手段で情報を伝えます。ここに現実の匂い、人の心の動きなど無く文字です。でも、文字を使った表現で、美しい風景や匂いや光がよみがえり暖かい心が伝わってきませんか。デジタル情報といえども、文字を使うし映像を使っていると思うので、薄っぺらい情報ということではないと思います。
 薄っぺらい、幅の狭いのは若者たちを取り巻く生活自体ではないのかと思います。幼い頃から競争させられ、本当に信頼しあって生きることを体験できない。自然の美しさ自然の恐ろしさを学べないし、人間も自然の一部だということも体験する機会も少ない。企業が責任を持って社会人として育てることが無くなっているし、仕事をする喜びを与えない。こうした中でしか育つことができなかったという状況、表現も様々な体験に制約があるため豊かでない。こうしたことがデジタル化した通信手段で情報として流れていくということですね。
 デジタル情報のせいではなく、夢を持てない若者を育ててきたものがなんなのかを問題にすべきと思うのですよ。自殺を勧めることが商売としてやられたこと・・・・本当に悲しくなりました。

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