草若師匠逝く

 昨日も、人の死について書いたんですが、今日は草若師匠が亡くなられましたね。ああ、それは朝ドラのお話ですが、ちょっとはまり込んで泣いてしまいました。
 このドラマ、最初っから草若師匠は素晴らしい落語家ではないんですね。本当は素晴らしいんでしょうが、落語を辞めた落ちぶれ爺さんでした。
 病気の女将さんの余命を一門会の高座前に聞かされて、気が動転し高座に穴を開けてしまった「芸人の落ちこぼれ」だったんです。悩める草若、不器用な弟子の草々、何とか落語家に戻ってほしい。見る私は気を揉んだものです。でも、キヨミ(漢字を忘れました)と、草々の努力で弟子達が戻り居酒屋「寝床」で落語を。その時の弟子達の出来の悪さを見て、さーっと高座に上がっていった。ここから、草若が復活です。このときも泣きました。
 なんと不器用な人間達か、ドラマやけんもっとカッコよく!!とか思いますが、人間てこんなもんですよね。
 全てスゴイ「スーパー・スター」なんていませんね。そんなこと50年生きてみりゃ解ります。自分でヒーローとかカリスマとか言っている人間を笑いたくなるでしょ。
 人間悩みながら強く大きくなっていく、それでいいんですね。人生に成功や失敗なんて無いですよね。みんな自分なりに精いっぱい生きていけばいいんです。すると、様々な経験が知恵となって「塗り箸」のように、いい模様を浮き上がらせるもんなんですね。このドラマで学びました。
 不器用な人間達が集まって生きているんです。だから人生面白いんですね。私も草若さん同様(失礼、もっともっとです)弱い人間です。でも、草若さんが落語に注いだ情熱と同様、人の体を元気にすることに情熱を燃やし、子供たちや孫たちに平和で住みよい地球を手渡すことに力を注ぎたいと思っています。
 私はなるべく長生きしたいです。草若師匠は早すぎますよ!また思い出して涙が出てきた。 

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