遊びの個人レッスン???

 朝日新聞に『こども・・孤の時代・・』という連載記事が掲載されています。こどもの現在の状況を取材した記事ですが、多くの方が読まれておられると思います。
 今日、この記事で「外遊び」が取り上げられています。この中で小学校の養護教諭が「放課後外で5人以上で遊ぶこと」という宿題を出したということです。外で遊ばないから体力が無いということを心配しての宿題だとか。
外で遊べない理由は、習い事が多いことや不審者情報で外で遊ばせることへの不安などが上げられています。このような状況の対応策として、体育大学の学生の家庭教師による個人レッスンでの縄跳びキャッチボールということです。他に保育園での健康運動指導士の体操指導、こどもたちに万歩計をつけさせ歩数を競わせる。校庭に芝生を貼ったらこどもたちが、こどもたちが転げまわり取っ組みあったりということです。
 こうした体を動かすことで遊び疲れるため、ぐっすり眠れるこどもが増えたということです。これらがストレスの発散になっているのか、イライラが減っているそうです。
 今は遊びが何か特別のこととなっている時代のようですね。中学生の頃、学校で先生と一緒に遊びまわっていました。騎馬戦やったりしてましたね。 遊ぶことに家庭教師をつけなければならないというのは変な時代です。おとうさんは・・?おそらく仕事ですね。何故、保育園で健康指導士の体操の指導を受けなくてはならないのか。保育園の教育方針や他の園との違いを出すということもあるのでしょう。でも、「馬乗り」「おしくらまんじゅう」「おたすけ鬼ごっこ」「缶蹴り」「縄跳び」「ゴム跳び」「パッチン」などなど遊びの伝承が途切れているということも大きいのではないでしょうか。だから何をして遊ぼうかということが出てこないのではないか。
 体操をするなとはいわないが、みんなで協力しあって遊ぶ方が人間関係をつくることも覚えるでしょ。それぞれのリーダーが出てくるし。こどもの社会ができていく。学びの場ですよね。
 こどもを取り巻く状況がおかしくなっているよう気がしますね。こどもたちには、人間は競争に勝たなければ・・・ということでなく、人間は協力しあって助け合って社会をつくるということを遊びの中で理解してほしいと思います。
 先生も遊びの伝承の外にいるのでしょうから、遊びを単に体を動かすくらいに捉えているのではないかと記事を読んで感じています。子供たちの遊べる環境をどう作っていくかみんなで考えていきたいですね。

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