醜かっても真実を

 今日の朝刊トップに、昨日の沖縄での教科書検定に対する抗議集会の記事が掲載されています。(家でとっている朝日・西日本両誌ともトップです) なんと、11万人が集まったということです。集会は、一つの政党や特定の団体が呼びかけたのではなく、沖縄の人々の怒りが、政党や様々な団体の枠を越え、心が一つになって開かれたものです。
 集会の記事を読めば、沖縄の人々の心に焼きついた戦争の傷の深さを思い知らされます。多くの肉親を目の前で無くし、多くの人々が自決していったことを思うと心が痛みます。 
 二度と戦争が起こらないために、戦争の醜さを伝えていくべきです。平和憲法を持つ私たちの国こそ、沖縄で、中国で、朝鮮で、東南アジア各国で日本軍がやったこと、日本本土に原爆が投下され多くの都市で非戦闘員を狙った爆撃が行われたことを正しく後世に伝えていくべきなんです。
 「教科書から軍の関与を消さないで下さい。あの醜い戦争を美化しないでほしい。たとえ醜くても真実を知りたい、学びたい、そして伝えたい。」集会で、高校生を代表して壇上から呼びかけた読谷高3年の津嘉山拡大さん照屋奈津美さんのメッセージです。
 子どもたちに真実を教えることを拒み、歴史を捻じ曲げ戦争が美しいもののように言う人々が何を考えているのか見つめていかねばならないと思います。
 

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