風邪には抗菌薬は効かない

以前から当ブログでも指摘し注意を呼び掛けてきた耐性菌の問題です。今朝の朝日新聞に耐性菌の問題が掲載されていましたので再度その恐ろしさを感じました。 耐性菌というのは抗菌薬(抗生物質)が効かなくなった薬剤に耐える細菌です。

2019年に薬剤耐性菌によって127万人が亡くなったとワシントン大の国際グループが発表したということです。関連死も含めると495万人にも上るということだから恐ろしい。

耐性菌がどうしてできるかということですが、抗菌薬の乱用で抗菌薬に対する耐性を獲得するということでできるんです。また、服用する方も5日間飲んでくださいということで処方された抗菌薬を勝手に3日でやめたりすると完全に菌の活動が止まっていません。抗菌剤が完全に聞いてない状態で菌が耐性を獲得してしまうということも原因となります。

よく、この薬効かないからとか、ちょっと調子が良いので薬は飲まない方が良いと飲み切らずに辞めるという方がおられます。これは、大変危険ですので医師・薬剤師の説明をよく聞いてほしいですね。

もう一つ大切なことですが、風邪の時に抗菌剤を出す医師がいるということです。風邪の原因は細菌ではなくウィルスです。それに抗菌剤を飲んでも効かないんです。こういう分かり切ったことを平気でする医師がいるということも大きな問題ですよね。薬代を稼ぐより病気の新しい原因を作ることこそ問題なのですが・・・・ということで、風邪の時に抗生物質を処方する医師には「風邪には効かないのではないですか?」といってください。抗菌剤によっては下痢や嘔吐という副作用が出てくることがあるそうです。風邪は治らず抗菌剤を飲むことで不調だけが出てくるということですよ。ご注意くださいね!!!

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