４８年間の苦しみは誰によって作られた

　昨日から今日の一週間のニュースを扱う番組で『袴田事件』について大きく取り上げられました。
　４８年間無実の罪で獄に繋がれ、死刑に怯えながら生きてこられた袴田さん。人生の大半が獄中・・・私には考えられないことです。それも、民主国家・先進国と言われる日本での出来事ですから驚きです。
　このブログを始めてからも、幾つかの冤罪事件で最新を勝ち取り無罪となった方々おられたし、いまだに冤罪ということで再審を求めている方々もおられます。刑期を終え亡くなった方や、死刑執行されてなくなった方の再審請求もされているものもあるとか・・・。
　今朝のＴＢＳ系のサンデーモーニングでは、犯行時にはパジャマを着ていたとされていたのが味噌樽の中から発見された５点の着衣が犯行時のものと証拠にされたということです。そして、それらに付着した血液の血液型が袴田さんと一致したために犯人とされているということでした。この証拠に関しては再審を決めた地裁が、１年以上味噌の中にあったというには血液の色などおかしなところが多く証拠の捏造があると厳しく指摘したものです。この証拠品といわれるジーパンは袴田さんにはサイズが会わないものだったという報道も聞いたことがあります。
　地裁での判決に関わった裁判官であった熊本典道さんが、インタービューに答えて検察に疑問を持ちながら他の二名の裁判官との合議で袴田さんの判決文を書いたということを語り涙されておられました。そして「再審が決まり良かった」との言葉を。
　これらのことを考えると、袴田さんは長期間にわたって無実の罪で獄につながれていたということですよね。検察や警察は犯人と決めて、それに合わせて証拠を捏造してきたということなら絶対に許せないです。
　裁判で嘘の証言をすれば、罪になると言います。では、検察がこうしてさまざまな捏造をしたらどうなるのでしょう。法的にどうなるか知りませんが、袴田さんの人生を目宅ちゃにした罪は重いでしょう。これは、罰せられることは無いのか・・・ちゃんと罰していかなければ冤罪は無くならないような気がします。
　再審の決定について、検察は抗告を準備しているとか・・・これに対し超党派の国会議員で抗告はしないようにと養成したということです。検察は意地でも犯人作りをしたいのか。本当の犯人は笑っているのでは・・・。
　袴田さんが元プロボクサーであったということで、元チャンピオンだった輪島功一さんたちプロボクサーの方々も袴田さんの支援をされたということです。多くの方々の力で再審が決まったと思います。
　今後の検察の抗告など見つめていきたいと思います。