50代・・・
こんな話を聞きました。
仏様が人を集め食事を出したそうです。このとき、異常に長い箸が与えられた。すると人々は食べ物が取りにくい、人から食べ物を奪われるのではないかとハラハラです。食べ物を奪い合い食べにくい箸で食べようとする。周りを警戒しつつ食べようとする。箸が長いので口に入らないイライラが更に高じ争いが続く。
また、別の人々にも食事を出したそうです。箸はやはり長い箸。不思議なことに、今度は部屋から笑い声が聞こえてきた。仏様は、そっと覗いて見た。すると、長い箸で食べ物を挟み、自分では食べにくいのでほかの人に食べさせている、交代で仲良く分け合っている。話も弾んでいたということです。まさに地獄と極楽です。同じ条件でも協力しあうと楽しく生きることができるということでしょう。このお話、私は大好きな話です。
現実の社会を見ると、「神も仏もあるものか」の状態・・・!?。 私の同級生もリストラやられた(知っているだけで5人、まだまだいるはずです。)また友人は会社が倒産した。同年輩の多くは子ども達の就職が無い。医療費が上がるし、健康保険料は上がるし、年金はもらえるかどうか分からない。イライラが募ります。自殺してまで借金返せと言われるなら地獄です。地獄に落ちなくてもこの世が地獄になりつつある。
こんなときに、景気回復が続いている・・・らしい。これは明らかに、私たちの犠牲の上に築かれた景気回復ですね。私たちの周りは、昔の好景気のように給料上がったら、何を買って・・とか夢を語る人がいないですもん。
仏様、地獄・極楽で話が飛びました。
50代で、謙虚で人の話をよく聞く、協調性を持つ、などの訓練をしておかないと60代以降は修正が効かずに頑固ジジイになってしまうそうです。 50代の私は、不必要な競争はしないということ、ともに学びみんなんなで協力し合って成長していくことを身に付けようと思っているところです。それで、先のお話をお坊さんに聞いたときに、面白いと思ったんです。
私たち庶民は、みんな協力しあって生きていかなければならないですね。「勝ち組負け組み」と競争させられていては健康に悪い。競争するのではなくお互い協力しあっていきましょう。みんなで見つめると、景気回復などと報道されても、何故私たちにその実感が無いのかが見えてくるような気がします。