秋葉原通り魔

 日曜日の秋葉原の電気街の歩行者天国。誰もが起こるはずもないと思って歩いている所で、通り魔による殺傷事件が発生しました。
 かつて、世界一と言われた治安の良さはどこへやら・・・。
 
 犠牲となられたみなさんのご冥福をお祈りします。
 
 昨日から報道は、犯人像を中学時代は成績優秀、高校時代は中の下、プライドが高い、切れやすいなどなどと放送しています。この人物のどこに、このような反抗を起こす可能性やきっかけがあるのか?
 切れやすいというところを強調する報道もあります。しかし、瞬間的に切れて刺した事件ではありません。携帯電話の掲示板にも書き込んでいます。
 切れたのではなく計画的な犯行です。どういうことであれ、見ず知らずの人を次々に殺傷することが許されるはずはありません。計画的に無差別殺人をやろうとする人間の心境がどういうものか・・・。
 今朝の、西日本新聞の見出し「職場への不満引き金?」が目に付きますした。犯人は、リストラの対象となっていたと、昨日のテレビのニュース番組でも報道していました。派遣という雇用形態で、この若者は生活していた。生活できるかできないかのギリギリのところです。
 職場の同僚が、リストラにおびえていたと証言しています。これから先の生活を思い浮かべることができない、夢などあろうはずが無い状況でしょう。
 最近、起こるこうした犯罪の根の部分は、若者達に将来への希望や展望を持たせられない社会の仕組みに関係があるのではないかと思わざるを得ないですね。大企業は大きな利益を上げ、これを社会に還元しません。この利益は、こうして、派遣、臨時工と呼ばれる人々の低賃金で成り立っているのではないか。
 底辺に押し込める大きな力に翻弄される若者達。
 決して秋葉原の事件を社会の問題だけに還元する気はありません。しかし、個人の問題だけにすることなく、事件を生み出している社会に目を向け考えて行かなければ解決しないものを多く含んでいると思います。
 今後もこの問題を考えながら、この犯人の親の年代に当たる私達の問題として考えて行きたいと思うんです。

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