63年目の長崎平和宣言

 長崎の原子爆弾被爆から63年。一瞬で生命を奪われた人々、火傷や放射能による後遺症に苦しむ人々、一般の非戦闘員を無差別に殺傷してしまう兵器が存在することは許しがたいことですね。
 昨日、発表された『長崎平和宣言』、被爆の惨禍を悲しみと怒りで訴えるとともに、生誕100周年を迎える故永井隆博士の言葉を引用しています。「戦争に勝ちも負けもない。あるのは滅びだけである」。
 宣言は、「・・・博士の言葉は、時を超えて平和の尊さを世界に訴え、今も人類に警鐘を鳴らし続けています。」と訴えています。
 アメリカの核政策を進めてきた4人の指導者が『核兵器のない世界に向けて』と題するアピールを発表したことを、その内容について「これらは被爆地から私たちが繰り返してきた訴えと重なります。」と評価しています。原水爆への危惧が広がり、大きな運動となっていくことが期待できることだと思います。
 「わが国には、被爆国として核兵器廃絶のリーダーシップをとる使命と責務があります。」「日本国憲法の不戦と平和の理念にもとづき、非核三原則の法制化を実現し、「北東アジア非核兵器地帯」創設を真剣に検討すべきです。」と、被爆国日本の役割を指摘しました。
 日本国憲法が古いとか押し付けであったとか言う議論がありますが、私には、未来を先取りし、人類の未来を明るく照らしていける平和憲法だという気がします。世界に向けて、この精神を拡げるべきだと思います!
 若い世代に被爆の実相を伝える活動も記述されています。被爆から63年生まれたばかりだった方が63歳、みなさん高齢となり健康問題など抱えながらの活動です。大変なことだと思います。こうした活動を続けられるみなさんに頭が下がります。どうか、健康に留意されて活動してください。
 来年の平和市長会議が長崎で開かれるということです。広島市と協力して開かれるこの会議には、2300を超える都市が参加するということです。
 広島の平和宣言とともに、長崎の平和宣言で原水爆禁止を求める声のひろがりを知り、大きな励ましを受けました。
 原水爆を廃止することが、人類の未来を明るいものとすると思います。被爆の日だけのことにするのではなく、常に子供や孫の世代に明るい未来を手渡すつもり考え、行動していきたいと思います。

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