体育嫌いでした

 幼い頃、病弱のせいかボーッと虫や植物を見るのが好きだったんです。両親や祖父が異常な子供と思っていました。
 子供達が集まるところへつれて行かれて、年上の子に「○○ちゃん遊んでやってね。」と預けられて遊びを強要されることもありました。無理に遊べといわれても楽しく遊べるはずがありません。何をやってもダメな子として扱われるんで面白くないし、一所懸命に野球やビー玉遊び、コマ遊び、パッチンなど練習する気にもなりません。体力もないし、年下の子からも馬鹿にされる。
 小学校時代から体育のある日が嫌で堪らなかった。評価はいつも2です。これが高校を卒業するまで続いたんです。体力が無いから何をやっても出来ないんですね。
 体力をつけるトレーニング・メニューを作ってやらせればいいのですが、体育の教師は体育が得意で好きだから教師になったという人ばかりで、運動が出来ない子の気持ちや出来ない理由なんて考えない。ただ、「真剣にやれ」の「下手糞」だのと言って馬鹿にするばかりです。
 小学生の時と高校の2年間剣道をしたのですが、これもあまりうまくはならない。
 23歳くらいの頃、体力をつけようとバーベルなどを購入しトレーニングを始めると私の身体に変化が起こり始めました。それまで出来なかった逆上がりが出来るようになったんです。(体力が出来れば鉄棒が出来るようになるということは高校の時の体育のI先生から教わりました)
 こうなると色々身体を動かすことが面白くなってきます。ブルース・リーブームで空手の道場へ通ったり、少林寺拳法の道院へ行ったりと積極的に行動が出来るようになってきました。
 武道の道場の先生は、学校の体育の先生と違ってちゃんと技が出来るように指導してくれるんで上達できるんです。時には励まし、時には厳しく叱られと少しずつ肉体的にも精神的にも成長できました。
 こうして、痩せ細った身体は健康美にあふれる身体に・・・なっていたのですが、33歳で工場勤務から営業に配転され、運動が出来なくなって今のメタボな身体になってしまったのです。
 体育の日とか言えば、体育が嫌いだったことを思い出すんです。
 現在も球技は全くダメなのですが、武術系のトレーニングなどを楽しんでいます。楽しくやれるスポーツがあるということが一番ですね。
 小学生の頃からの私は運動神経が鈍いとか言うことでなく、基礎体力が無かったということと、運動になれてないし、楽しく覚えられるような機会に恵まれてなかったということだったような気がします。ちょっとしたきっかけで人生は変わりますね。
 みんなで楽しく身体を動かし、様々な競技の練習で互いに成長を喜び合うことが出来るならば、体育の時間が楽しかっただろうという気がします。
 今日も、気功をやりました。気持ちよかったですよ。気功は体育と関係ない・・・ありますよね。空手の練習もしました。今日はかなり歩きました。いい運動たくさんしましたね。体育の日だけでなく普段もなるべく運動するようにしています。

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