「憲法記念日に」・・・朝日新聞社説

 今日は62回目の憲法記念日です。
 小学校から高校まで、日本国憲法を社会科の授業で学びました。その頃は、多くの先生方が戦争体験者で、戦争の悲惨さの話を聞きました。話の悲惨さで怖くなることも多々ありました。
 当然、その悲惨な戦争を体験し、武力行使をしない平和国家としての日本を作ると言う国民の意思が存在していました。また、戦前の人権など存在しない社会への反省で基本的人権は憲法25条に「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」として明記されています。
 こうして、悲惨な戦争体験を通じ人権と平和国家のよりどころとしての『日本国憲法』を持つ国に異変が起こっています。朝日新聞の今日の社説に「日本に広がる『貧困』」という小見出しがついています。そして、日本の現状が・・・。途上国の人権や貧困問題に取り組んできたいくつかのNGOが、日本の派遣の雇い止めなどの問題や飛騨の山村などの過疎化の問題はインド以上に深刻な問題を抱えているとか・・・。
 社説は、一億総中流といわれた時代を築きあげたが、今それが崩れようとしていると指摘しています。その先を漠然とした不安と表現しています。
 私たちが「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を主張する時、憲法25条は私たちの主張のよりどころです。社説のように25条を意識せずに済む時代が続いたのですが、この間9条とともにジワジワとさまざまな制限を加えられてきているようです。
 生活の場で、もう一度私たちの権利を見直さなければならないと思います。そして、権利の侵害を告発し権利を行使する以外には憲法は活かされない。若者たちが不況だということで、生活が出来なくなり未来への夢を持ちえない社会は異常な社会です。
 今日は、もう一度憲法を見つめなおす日としたいですね!

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