体を積極的に動かす

 今日は、体育の日ですね。体育の日は昭和39年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われたのを記念して設けられた祝日です。その後、法の改正により毎年10月の第2月曜日となり、巷では3連休となっています。(私は違います、祝日だけ休み)
 この日は毎年、体力年齢の問題や子ども達の体力の低下の問題、全国の体育競技会などが報じられます。
 今日の西日本新聞には、「中高年の体力向上、子どもの運動能力は低下」という文部省調査の記事が。調査対象7歳~79歳までの7万1千。持久走や反復跳びなどの体力テストの結果。20歳以上で運動スポーツを週1日以上している人の割合は7年前より増加しているということです。特に65~69歳がもっとも伸びているということです。この運動に取り組んだ結果が体力の伸びにつながっているということです。
 私が幼い頃は、働くということは、当然体を動かすことに結びついていました。例えばものを売るとき。志賀島の魚売りのおばちゃんは、大きなブリキ製の箱に氷をつめそれに魚を入れて背負って売りに来てました。農家のおばちゃんは、リヤカーに野菜を載せて歩いて売りに来るという具合でした。 機械も少ないので農作業、土木作業、工場での作業、大工仕事などほとんど体を動かしていましたね。運動不足などアリエナイという感じでした。現在は志賀島の魚売りや野菜売りの方々も車でこられます。労働環境が変化しています。体を動かさない労働が増えています。また動かす仕事は、限界を超えて動かしている、偏った動かし方をしているという実態があります。
 健全な人間の体を守っていくという所から仕事を見直し、運動できる時間や場所施設など行政や企業に働きかけていく必要があると思います。運動しないことから起こる病気、過酷な労働現場から起こる病気、これらを未然に防ぐ為にどうするかが問われています。
 もうひとつ気になること、子どもの体力低下。昔、子どもは遊びまわるのが当たり前でした。遊びの中で体を鍛え、また家の仕事を手伝うことで体を鍛えました。このように、遊びの中で楽しく鍛えることが少なくなっているのではないかと心配です。
 体力の低下は、学習面まで影響を与えていると思います。集中力・持続力は体力でしょ。精神力は体力が無ければ育ちません。日本の子どもの学力低下が言われているのはこの辺と関係ありですよね。
 遊ぶことで身につくことって意外に多いし大きいですね。机上の学問より良く身につきますね。自然に触れることで自然科学に興味も湧きます。社会のルールや人の付き合い方まで遊びの中で学んでました。遊びは学びだ体力つくりだ、人つくりだと思います。
 「体育の日」は、体を動かし健康を取り戻すことが国民の権利だと自覚する日ですね。

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