食を考えねば

 「食卓の向こう側」ー1ー(西日本新聞ブックレット)を読みました。さまざまなことを考えさせられます。
 先日、日清食品の「チキンラーメン」の開発者がなくなられましたが、こうした手軽に短時間にという食文化が、経済の「高度成長期」には必要だったのでしょう。そういう意味では、先見の明というものでしょう。(このことが良いとか言っている訳ではありません。)
 そして、現在カップヌードルと更に形を進化させた。夜遅く帰る夫に手軽に食べて、食器も片付けなくていい様にと主婦のアイデアの商品化と聞いたことがあります。さまざまな、ファーストフードが街にあふれる。仕事漬け状態とされた日本の働く人には必要だったのですね。
 しかし、このことによって日本の食文化はおかしくなったのでは・・・。
 手軽に取れるという食餌から、さまざまな弊害が生まれているんですね。こうした、インスタント食品、ファーストフード中心の食事で最も危惧されるのが骨粗鬆症。加工食品に含まれるリンの取りすぎが原因となります。
 こうして、カルシューム不足を作り出した体からは、イライラなどの精神的異常が出てくる。異常な暴力的行動をとる子供達の家に行くと大体スナック菓子・清涼飲料の缶が散乱しているということです。
 脂っこい食事が蔓延している中、母乳の脂質が増え入選につまり乳腺炎の原因となっているということです。
 かむことが少なくなった子供達は、あごの発達が悪い。あごの歪みや顎関節症を訴えて爽快館に来られる方も多いですね。
 食材も旬が無くなり、栄養価が少なくなっている。
 こうした、日本の食の状況を放っておくと病気だらけの社会になってしまう。もう目に見えているという方もたくさんおられるでしょう。
 健康を考えるとき、やはり食は基本ですね。
 家族で一緒に食べることで家族のまとまりができてました。これがなくなっている。お父さんは遅くまでサービス残業。職場の人間も減らされてどうしようもない。お母さんも子どもの学費を稼ぐ為にパートに。子どもは、塾へ、いい学校に行かなければお父さんのように苦労してしまう。親子が揃う時がないし、料理をまともに作る時間が無い。
 なんだか、健康に悪いどころの話ではないですね。
 やっぱり、食を考えることから社会を見つめなければ・・・という、西日本新聞のこの取り組みは本当に有り難いことでした。皆さん、まだ読んでない方は是非読んでください。本屋さんで積み上げられてますよ。
 
 

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