成人の日

 近年、成人の日といえば、成人式に参加した新成人達が暴れまわる姿の報道が多く見られました。そして、私達の年配のものは「今の若者は・・。」と眉をひそめます。しかし、昨日のニュース23の報道で見た青年達は普通でした。子どもっぽい若者もいれば、外交・内政についてはっきり意見を言う若者も。「自分達がしっかりしなければならないと思います。」と成人した決意を言う姿は輝いていました。報道の仕方で全く違った若者の姿が浮かび出てくるのではないかという気がします。報道する側の姿勢も大切なものだと思いました。
 昨日のニュース23だけでなく、他局のニュース番組でも目を引いたのは、夕張市の成人式でした。破綻した自治体の成人式は予算0円、使えるのは昨年の繰越金1万円だけ。ここから手作りの成人式を作り上げていったということでした。全国からのカンパが200万円も集まったということです。これも多くを残し来年への繰越にしたということです。皆で力を合わせて作り上げた成人式です。貴重な思い出になることでしょう。
 番組の中での筑紫哲也氏のコメントは「こうした再建団体となろうとしている自治体がたくさんあるし、日本という国自体が多くの借金を抱えている。けしって人ごとではない。」という趣旨のものでした。
 失業やフリーターなど不安定雇用の中で働く多くの青年達。ワーキング・プアーなる言葉も聴かれます。夢を無くした青年達。(栄養状態も問題ありでしょう、きっとカルシュームが不足している)荒れる青年達は、社会の現状の反映ではないか。(決して暴れていいとは言っていません)
 こんな社会を作ってきた私達も反省しなければなりませんが、政治家や財界の方々も多くの反省することがあるのでは?
 偉いさんは講演や祝辞などで偉そうなことを言わずに、青年の実態を聞いてほしいと思います。偉そうなことばかり聞かされると、私もイヤになってしまいます。
 成人の日は、偉いさんの話を聞くんでなく、新成人の話を偉いさんが聞くようにしたらどうでしょう。
 地域の皆で、青年が夢を語れる世の中にするために語り合う日にすればどんなにいいか・・・。

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