何故ストレッチを?

 時々、爽快館に武術・武道や格闘技などを学ばれておられる方、指導されておられる方がいらっしゃいます。色々教えられたり教えたりで話が進むこともよくあります。
 今も武術を学びに道場へ通いたいという気持ちは有るのですが、なかなか時間がつくれずに中途半端になってしまいます。以前は空手の道場へ行ったり少林寺拳法をやったりしてました。二年前位に柔術の道場にも行きました(初段課程まで修了したが試験受けずじまいです)が、現在は時間が取れないですね。時々一人で突き蹴りの練習、型の練習などをしています。
 最近、キック・ボクシングをやっておられる方が施術を受けに来られてます。サンドバックを突くと首から頭へ痛みがはしるということでした。痛みの方は取れましたが、ストレッチなどについて質問を受けました。
 ハイキックをする為に「マタワリ」をやっているがなかなか開くようにならないということです。ストレッチが筋肉をやわらかくするという風に考えておられる方は多いですね。無理に引き伸ばしていくと、開脚がスムーズにできるようになるまで時間がかかります。下手すりゃ靭帯を傷めます。
 筋肉は、無理に引き伸ばすと伸ばされまいと硬くなって守りの状態になるようです。十分暖めずにストレッチをやってる方の筋肉は硬くなってこりこりですよ。雑誌にストレッチのやり方が載っているので皆さんやられるんですね。
 このキック・ボクサーに教えたのは軽く開くとこまで開き、更に開こうとせずに閉じる方向へ力を入れるということです。すると、脚が開いていきますよ。これには理由があります。筋肉は、引き伸ばされれば危険を感じるのか硬くなってしまう。縮めれば伸びようとしはじめるという性質を利用しているのです。操体法もこの原理を活かしていますね。
 今日、キックボクサーが見えたときには「開きやすくなっています。今後も続けてやってみます。」ということでした。
 ストレッチも運動後に無理に引っ張るのでなく気持ちいいくらい伸ばすということで、筋肉が活動モードからお休みモードへの切り替えができるということです。こういうことでストレッチは活用してください。体が温まっていない状態で、準備運動にストレッチで筋肉を引き伸ばすのは危険ですので注意してください。

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