妖怪たちはどこへ・・・・

 昨日、NHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』が終りました。
 一昨日、水木しげるさんと奥様がNHKの昼の番組に出ておられ、とても素敵なご夫婦だと感心したり嬉しくなったり。
 ドラマも、この半年間見続けて紙芝居、戦争物の漫画、妖怪など昔を懐かしみながら笑ったり涙を流したりでした。
 ところで、気になることが・・・。私の母方の祖父に可愛がられて育った私は、祖父から「白壁」なるものの話を聞いていました。これは確か水木しげるさんは「塗り壁」と呼んでいたと思います。
 明治28年生まれの祖父が青年の頃ですから、100年近く前のことです。ほろ酔い気分で真っ暗な田舎道を夜中に歩いていると突然目の前に白い壁状のもの(?)が現れてきた。ゆっくりゆっくり歩いて行っても消えない、しょうが無いのでその場に座り込んでタバコに火を付けたら消えたということです。これは、祖父の育った熊本の菊池周辺ではタヌキの仕業ということになっていたとか。不思議な話を体験談として聞いていました。
 様々な自然現象や精神的な状態から起こる錯覚などと思うのですが、怖がりながらも大人たちからこの手の話を聞くのが楽しみでした。
 でも、今はドラマのフミエ(どんな字を書いてたっけ)さんのばあちゃんやのんのばあなどのように話を聞かせてくれるばあちゃんやじいちゃんがいる家も少ないだろうし・・・。
 私が亜季にそんな怖い話をしてやりたくても、もう妖怪が住めるようなゆったりした世の中でなくなっていますから、残念ながら話して聞かせるような妖怪体験が無いんです。ちょっと寂しいような気もします。
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