映画『少年H』 テレビで見ました
日中戦争から太平洋戦争の時代に少年期を過ごした、妹尾河童氏原作の映画『少年H』をテレビで見ました。
去年映画館で予告を見て、この映画ぜひ見たいと思いながら見損なった作品です。終戦の日に関連しての放映だったと思いますが、早くも地上波登場でとても嬉しかったですね
映画の中のH少年は、母と同じ年の昭和5年生まれです。母から聞いた戦時中の体験と重なるようなことも多く、このような体験をまとめられたことの大切さを感じます。絵を描くことが好きだったHは戦艦の絵を描くことを父親に咎められましたね。クリスチャンだったHがアメリカに帰った教会の方からいただいた絵葉書で、外国人相手の服の仕立て屋だった父親がスパイ容疑をかけられ特別高等警察に拷問される・・・・。
さまざまな事柄が秘密にされて、いつの間にかスパイにされるという状況が再び作られつつあるのではないかと危惧しています。それも、国を守るためということを前面に出して。
あの戦争の体験から、国民に歓迎された平和主義に基づく憲法が十分な国民の納得もないまま解釈を変えることで会見されてしまう。国民とは何か、民主主義とは何か考えるきっかけとなりそうです。
国民を守るための国ではなく国体を守るための国民・・・だから国体のためには命を投げ出せでは困ります。