何故、カネばあちゃんは英語のテキストを埋めたか

 今日の朝ドラ『花子とアン』は、東京が米軍機の爆撃を受けました。
 逃げ惑う人々・・・多くの人々が犠牲になりました。
 今週のストーリーで、考えさせられた場面がありました。婦人会の役員たちが、ツカツカと花子宅に上がり込んで英語の本を捨てろと迫る場面です。ドラマでは憲兵になっている兄が駆けつけ、本を焼けと迫る演技してなんとか凌げました。
 以前も書いたことがあるのですが、私の母方の祖母は、伯父が友人からもらって独習していた英語のテキストを床下に隠していたそうです。ドラマを見ていて、そのことがどんなに大変なことかが分かりました。母たちは、英語の本を床下に埋めているなんて絶対に他人に言わないようにと諭されていたそうです。
 カネばあちゃんが、何故危険を冒してまで英語のテキストを埋めたかということですが、戦争が終わればアメリカの人々と仲良くできる日が来て、その時には伯父が勉強するはずだと思っていたからということです。
 カネばあちゃんは、字が読めなかった・・・そんな無学の人間が世界の人々と仲良くしなければならないと、心の中では考えていたんです。
 人を殺めれば殺人罪ということになります。でも、戦争で人を殺せば英雄です。なぜなんでしょう?
 戦争で得する人間たちがいるのでしょうね。でも、私たち庶民はいつも犠牲者になっているのでは・・・。世界中の庶民が声を合わせて、戦争に反対すれば戦争はなくなると思います。
 朝ドラは来週どんな展開になるか・・・また色々と考えさせられると思います。
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