輸入した虫は捨てないで!

 今日は休みで、色々と溜まった用件を片付けようと車で移動中にNHKのラジオで聞いた話です。
 最近、外国から輸入されたクワガタやカブトムシが販売が盛んだということです。この輸入されたクワガタが逃げ出したり、可愛そうだと放したり、捨てたりするとどうなるか・・・。虫は、簡単に交接してしまうということです。こうなると日本のクワガタが絶滅してしまう。このことで、自然のバランスが崩れてしまうということです。同じクワガタでも遠い種類の交接で生まれるものは生殖能力を失い、種を純粋に残そうという仕組みがあるんですね。
 また外国から入ってきたブラックバス等が、日本の魚の生態系を変えているし、ハブの敵であったマングースも今は野生化して被害が出ている、アライグマもしかり。昔は、何千年もかけて生息条件を作っていたものが、短時間に生態系を破壊してしまうということが起こっています。
 子どもさんの輸入された虫を逃がさないで下さい。虫がかわいそうだからとかで逃がすと大変なことが起こるきっかけになることもありうるのです。
 以前聞いた話ですが、植物を交配させて豊富に実る新種を作るということが行われています。同じ稲でも遠い種類の稲と交配させると、交配させた種からできる稲はたくさん実をつけますが、そのつけた実を種として植えても実がならないということが起こります。ということは掛け合わせた2種の稲を保存していく必要が出てきます。そうしないと交配種は作られないということです。
 2種の原種を残すとしても不安なことが出てきます。植物は花粉を飛ばします、子孫を残せない交配種の花粉が飛び、交配して子孫を残せないものが増えるという可能性が十分にある。下手をすれば、稲がなくなる可能性もあるのではないか・・・。そんな危険性があるということです。収穫を増やすことで人類の幸せの為になると思われていたことが、実は非常に危険性を持ったことに。
 文明の進化で、交通網が発達し市場がグローバル化しています。当然人の国内外への往来も激しく、昆虫や植物の種などを売る人たちも国際化してきたと思います。でも、自然の問題や農業などを考る時には、世界全体との関連や未来のことを念頭に置かないといけないですよね。そうしないと、人類も絶滅危険種になりかねませんね・・・。
 

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