海のものと山のもの

 「窓ぎわのトットちゃん」という黒柳徹子さんの本をもうずいぶん前に読んだことがあります。この本に、校長先生が弁当の時間に、「おかずは海のものと山のものを」という話をされ、一人ひとりの弁当を見て回りながら、海のものがない子には山のものを、山のものがない子には山のものを配っていく場面がありました。これは、様々なものを食べることが必要だということを校長先生が教えられていたんだという黒柳徹子さんの思い出ですね。
 海のものと、山のものをと考えれば、様々な組み合わせができ、おいしくバランスよく食べることができますね。
 最近、お話したかたが病院で骨粗鬆症という診断を受けたということです。薬をもらっているが飲んだほうがいいかと訪ねられます。お医者さんにかかったらその指示をちゃんと守らなければと思います。もし疑問があればお医者さんに質問する方がよいのでは。お医者さんと相談しながら自分の体を見つめることが大切ですね。私は、お医者さんに言われたのなら「当然飲むべきでしょう。」ということをお話しました。玄米菜食をされておられるので迷われるということですね。無責任に注射をうつとと寿命が縮むなどという人たちがいるということは事実です。必要以上の薬はいらないが必要な時は必要ということです。
 玄米菜食をされておられる方々に、動物食は一切駄目というグループがあるそうです。小魚など丸ごと食べられるものはよいというグループもあるとか。でも、全く小魚も食べないということになると、あまりにも偏りすぎではないですかといいたくなります。カルシウムや動物からしか取れない種類のアミノ酸などが不足することになるでしょう。こういうことを言うと、「栄養学などあてにできない、そんなもの信じるからガンが増えるんだ」とおっしゃるかもしれませんが。
 玄米菜食をしてるからといって、あまりにも凝り固まると今度は栄養が極端に偏ってしまうのではないかと思います。肉の食べすぎや、魚の食べすぎは悪いに決まっています。でも、時々は食べることも必要と思います。玄米が嫌いな人は、無理して食べず穀類を混ぜたご飯にしたらいいと思いますよ。(私も穀物飯に野菜たっぷり取ってます。もう少し痩せたら、皆さんにその成果を披露しますね。)
 あまり偏らずに、楽しみながら食事をできたらと思いますが、どんなもんですかね。沖縄では、豚肉と昆布が伝統食として野菜と一緒に食べられていたし、豊富な海産物も多く食べられていたといいます。これが壊れて長寿県でなくなったということですね。
 玄米菜食をされる方に聞いたんです。「金さん銀さんをはじめ100歳を越えるくらいの方々は、刺身や肉を食べておられる。バランスのよい食事を心がけておられるということですよ。あなた達の集まりには高齢の方がたくさん集まっているのですか?」「いいえそんな高齢の方は・・・」
 やはり、食についてそれぞれが体にあったものを考えていかなければならないですね。極端に走ってあれも駄目これも駄目は、体に良くないと思います。自分の周りで、季節ごとに取れるものをおいしくたべることが大切と思いますが・・・。

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