エッ、自殺予防週間?
今日ニュースを見ていると、“自殺予防週間”という聞きなれない言葉を聞きました。調べてみると、今年の6月に決められたもので、9月10日の世界自殺予防デーに因んで決められたそうです。(9月10日~16日)
自殺総合対策大綱(H19年6月8日閣議決定)の目的によれば、「自殺予防週間は、当該期間中における集中的な啓発事業等の実施を通じて、国民に自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し、これらに対する偏見をなくしていくとともに、命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいた時の対応方法等について国民の理解の促進を図ることを目的とする。」となっています。また、実施に当たっての基本方針(2)国民各界各層へのよびかけでは、「現代社会では、誰もが心の健康を損なう可能性があることを踏まえ、国民一人ひとりが自殺対策の主役となるよう、ともに支えあう共生社会をを形成していくという視点を持って、幅広く国民各層に対して呼びかけを行う。・・・」ということがかかれています。
私はこれを見て驚きました。自殺=精神疾患と受け止めているのか!?
これでは自殺は減らない。精神疾患による自殺は啓蒙できても、現在の日本で生活が行き詰ってやむなく自殺する人々も、本人の精神状態の問題で片付けるのかと怒りが湧いてきます。借金が払えず追い詰められての自殺などかなりあるようですが、これも本人の精神疾患ですか。生活困窮や、いじめなど原因は様々ですが、自殺は政治・経済・社会の問題です。精神疾患と捉える閣僚の見識を問題にしたいですね。
自殺の原因を真剣に調査し、問題がどこにあるかを解明し対策を考えなければ、年間3万人を越える自殺者が減りはしない。餓死者まで出ているこの「先進国」に、人間の命の大切さを理解する閣僚はいないものか!
自殺に対する正しい認識を植えつける啓蒙を、政府や自治体の役人に行う必要性を多くの国民が感じていると思います。
何が美しい国か(怒!)