食糧は人間の命の源
11月の自警団のパトロールの時に、雑談をしていて家庭菜園の話が出ました。大根を一所懸命つくって友人に送って、そのあと買い物に行ってみると1本50円という値が付いていたということです。500円分をこれまた1000円近くのお金をかけて送っているということです。それだから、もう友人に送るのはやめたという方もおられるようで。家庭菜園で作る方は汗を流し肥料を買って作っているが、買えば大した値でもない。昔のように喜ばれないということです。
私達は、趣味ですのでこんなことを言い合っていればいいのですが、これが農家であれば大変です。私達はそれは50円の方がいいに決まってます。でも本当にそれで生活できるのか・・・。農業全体を見て、大変な状況が起こっているのではないか。食糧は輸入すればいいということではないと思います。
身土不二という言葉がありますが、人間は身近なところで取れるものを食べるのが一番いいということです。その風土がその地域で生活する者の食糧を提供してくれるんです。
外国から輸入するということはナマモノですから、カビが生える可能性があるし、害虫が付く可能性があるし、腐敗する可能性がある。ということは相当強力な消毒や防腐剤が使われているということです。この害を考えるとゾーッとしますね。
戦国時代は、兵糧攻めという言葉がありました。食糧の搬入路を断ち敵を飢餓に追い込むことにより降伏を誘うというものですね。国際紛争での様々な問題が食糧の輸出の制限がかけられたらどういうことになるのか・・・。食糧問題は国民の生命の安全保障の問題となってしまいます。
何百年もかけて自然を利用し、私達の食文化が築かれそれを支える風土が作られてきました。稲作の為の水田は大きなダムの役割を果たしてきたといわれています。
私達が安心できる食料は、やはり日本で取れるものだと思います。そうした、安心できる農業を再生することは不可能なのでしょうか?
このままだと、農家も生きていけないことになってしまいます。食糧は国民の命をつなぐ大切な物ですよね。
農業だけではないですね。何故か、国民全体が貧しくなっているのを感じてしまいますね。