悪玉菌から善玉菌へ
昨日の深田剛史先生の講演で「私達は地球に何の許可も受けてない」という話がありました。そんなことは、これまで考えたことも有りません。
勝手に、ここは私の土地ですとか言っていますが、これは人間同士が勝手に創り上げたルールでの話しです。
周りの一緒に生活する生物達にも「木を切り山を整地し住宅を建てるよ」と相談しませんし・・・。こうして行くところが無くなった猪や熊や猿が農作物を荒らすと今度は撃ち殺し、野生動物が悪いことをする危険だと騒ぎ出す。共存・共生していかなければならな地球の同居者である生物達の事はお構いなしですね。人間中心でしかないのです。
こういうことを考え続けていると、面白いことに気づきました。地球が一つの生命体とします。そこに様々な細菌みたいな小さな生命体が住み着いています。これが、人間などの生物達です。これらの生物がうまく共存・共生していけば地球という生命体は更に豊かな発展をしていくことができる。
人間の中の腸内細菌もそうでしょ。善玉菌が増えれば人間は健康になっていくことができる。でも、悪玉菌が増え、毒素を出すと体は病気になってしまいます。
こう考えていくと、地球にとっての悪玉菌は人間ではないかという気がしてきたんです。様々な毒素を出して環境を破壊しています。地球という生命体を一気に壊滅させる核兵器というものもつくり出すし、人類全体のことや母なる地球生命体のことは考えず“資本”の増殖が絶対命令になっていて環境破壊が進んでいく。だから、二酸化炭素などの排出規制ももたもたしてしまうんです。(昨日はゴアさんもアメリカ批判をしたといいます。)
かつて、人間は自然を活用し更に自然を豊かにしてきたんです。自然そのままより豊かな自然を創造してきたんですね。日本の原風景といわれる田園風景。水田には様々な生物が生きているし豊かな米を収穫していた。日本人は自然の中に溶け込んだ生活をしていたんですね。世界中がそうだったと思いますよ。
現代の科学技術を活用すれば、砂漠を森にかえ、貧困にあえぐ国には援助しあい、様々な生物にはその生息を保障すべく対策を練る。こんなことできますよね。でもできてない・・・・。
みんなで、知恵を出し合って善玉菌になることを阻んでいる悪玉菌の親玉たちは何者かを考えて見ましょう。私達の心の中にあるもの、日常生活の中にあるもの、制度上のもの、社会体制上のもの。一つ一つジックリと見つめボチボチ急ぎながら地球の善玉菌に人類がなることを目指したい・・・そう思うのですが・・・。