ランナーズハイはタノシムものではない

ランニングを趣味としておられる方々からよく聞く話です。苦しさを我慢して走り続けるとランナーズハイという現象が起きて、苦しさが消え至福の状態になるということです。

これは、苦しさを緩和するためにモルヒネと同じような働きをするβエンドルフィンという物質が脳内に分泌されて起こる現象と言われています。別の説では大麻と同様な効果が認められる内因性カンナビノイドの働きで起こるという説もあるとか。どちらにしろ麻薬と同じ働きをするものです。切れたらやたらとほしくなるという中毒症状が出てくるようです。

このランナーズハイの至福感がたまらなくいい気持だということで走り続けておられる方もいるようです。脚に過度な負荷がかかりもう走れないというときに、痛みも消えて至福感を味わえるのがたまらないとか。骨折していても気づかずに走り続けたという話もあるとネットの情報にありました。

身体に無理な負担をかけて現れた苦しさを緩和させようという身体の仕組みなんですね。気持ちが良いからとそれを求めるというのは薬物中毒に近い行為だと思います。それで、無理して脚の痛みが取れなくなったのでと爽快館に来院されます。「しばらく走るのをやめてください」と言ってやめない方はどんどん身体を傷めつけているんです。それでもやめない方はどうしようもないですよね。

「健康のために走るのか、記録を伸ばすためとかのために走るのかを考えてください」とお話ししたら、ランナーズハイをタノシムという危険な行為をされる方から、「記録なんて関係ありません。ランナーズハイが好きなんです」ということでした。今後は健康のためを目指さないと身体がボロボロになるということをお話ししてますが、分かっていただけたか・・・(汗)

不思議なことなんですが、学生時代からズーッと長距離選手だったとかいう方々からはランナーズハイの話は聞いたことがありません。昨日来院された学生時代に長距離を走ってたという方と話していたら、「歳とってなんで無理するんやろ、健康のためくらいにしとかんと・・・」ということでした。

高齢で走り続けて元気なようで、血管ボロボロで急に倒れたとかいう話を聞くことも多い。とにかく60歳過ぎて無理するのは命とりです。ランナーズハイは危険な状況を知らせるサインだということを理解してほしいですね !!!

今日の『爽快さんがゆく』は「今年も彼岸花が咲きました」