五十肩
今日、定期的においでになる方と話していて、話題が五十肩のことになりました。私の体験などを通して痛みは、動かすなとの体からの警告ですということをお話しました。
もう、2年ほど前に朝起きたら肩に違和感があり動かしにくい。一日気になって頻繁に腕を上げようとしている自分に気がつきました。この動作、五十肩で腕が上がらないという人によく見られる動作なんです。「ここまでしか上がらんったい。」といいながら皆さん腕を上げられる。
私も人のことはとやかく言いながら、自分の不調のときは・・・。しかし、腕を上げる自分に気づいて、このまま上げ続けたらどうなるか試してみようという妙案(?)が浮かんだのです。すると上げるたびに痛みが強くなり、腕が上がりにくくなっていくのです。夜、入浴のとき丸首の下着を脱ごうとすると腕が上がらないので脱げないんです。妻が「はさみで切ってしまうほかない。」というのですが、もったいないので引っ張りながら体をくねらせ脱いでしまいました。非常に痛かった。
翌日からほとんど動きません。ここまでは皆さんに聞いていた症状と同じです。今度は、痛みは動かすなという体からの警告ということを試してみようと思いました。痛む右腕はあまり使わず、患者さんには動きがおかしいのを悟られないように工夫しながら動かさず仕事をしました。(みんな気づいていたかも)4日目くらいから痛みが少し取れてきました。それから少しずつ動かせるようになって来ましたが、まだまだ用心用心です。一週間後にはかなり痛みがなくなりました。それからは、徐々に可動範囲が拡がっていきました。
五十肩にも色々原因があるようですが、痛みがあるときには動かさないが体験上原則だと思います。痛みがあり可動範囲が狭くなると人間は腕を挙げ可動範囲を確認したくなるようですが、これをしない。動かさないと動かなくなるとおっしゃる先生方もおられるようですが、アイロン体操みたいなものをやった方の痛みは取れにくいんですよ。施術をやっていて痛みが取れない人は無理に動かした方がほとんどです。動かさない努力をして筋肉を緩める施術をして、痛みが取れてきたら調整や徐々に上げる訓練が出来ます。結局、このほうが早く動くようになります。私も上げ続けていれば痛みが治まるのにかなりの時間がかかったと思います。
やはり、痛みは動かすなという体からの警告だと思います。無理をしなければスーッと取れる痛みでも対応が悪ければ半年も1年もかかってしまうことになりますね。