運動前のストレッチは危険!!
昨日に続き、よさそうで体に悪いものをもう一つお知らせします。
爽快館に見えられる方で、「何か運動をしていますか?」とたずねると、「ストレッチしています。」と答える方が少なからずおられます。しかし、こうした方は、筋肉が細く硬くなっていることが多いんです。
ストレッチは運動でしょうか。例えばウォーキング。これは足の筋肉を動かします。それなりにエネルギーを消費するし、筋肉も強化します。心拍数も増え呼吸も大きくなります。ストレッチは筋肉を動かしますか?ただ引っ張っているだけですね。これを運動とはいいませんよね。
ストレッチは運動前に筋肉を伸ばして事故を防ぐものだという声が聞こえてきそうです。では、何故筋肉を引き伸ばしたら事故を防げるか?今日も、スポーツをやっている方が来られました。ストレッチを運動前にやるとおっしゃるので、操体法の筋肉を縮める動きと比べていただきました。すると、操体法の動きが関節の稼動範囲が楽に大きくなるし、気持ちいいということでした。
運動前は筋肉を伸ばすのではなく、縮めることを意識して動かしてみてください。無理に冷えた筋肉を引っ張ることで、筋肉を傷める原因となることがあります。軽く可動範囲内で動かして暖めてください。「運動はストレッチやってます。」とおっしゃる方は、ストレッチで運動の代用はせずに、水平足ふみや、ウォーキング、軽い縄跳びなどの運動をやってくださいね。これは私が施術のなかで日ごろ感じていることです。
3年前くらいに加瀬健造先生の「写真で学ぶマッスル・ユニット・トレーニング」(エンタプライズ)という本と出会いました。ストレッチの問題点を解説してありました。何故ストレッチを熱心にやってる方のこりが取れにくいかが分かりました。最近、スポーツマン向けに、「伸ばさず縮めるマッスル・ユニット・トレーニング」がベースボールマガジン社から出版されています。筋肉の性質について学べる本です。こりに悩む方、スポーツマンやトレーナー、手技療法家の皆さん是非読んでみて下さい。ストレッチの弊害が減れば、腰痛・肩こりも減るのでは・・と思っています。