遺骨の代わりに

 福岡西方沖地震で傷んだ荘厳寺の本堂などが完成しました。本堂の横に「おたまや納骨堂」ができ、地震で傷んだ納骨堂から遺骨を移動させることになりました。
 今日の午後、仕事の合間に遺骨の整理と移動をしてきました。納骨堂に納められた祖父や父の遺骨と久々の対面です。懐かしさがこみ上げてきます。祖母の遺骨とは初めての対面、私が生まれて3ヵ月後に亡くなっているので記憶は何も無いんです。
 そして、袋に入った石一つ・・・・・伯父の遺骨の代わりです。伯父は遺骨も無く位牌として戦地から帰ってきたんです。この石は、フィリピンに行かれた方が持ち帰り、遺骨の代わりにと届けてくださったものと言うことでした(以前の違ったことを書いていたかも・・・・今日母から聞いた話ではそういうことだということです)。
 祖父は伯父の遺骨が無いことを悔やんでいました。伯父の遺体はフィリピンの山の中か海岸で朽ち果てたのでしょうね。26歳、私の息子や娘はその歳を越えています。あの、フィリピンの激戦の中、食料の補給も無い中で逃げ惑ったか、最後の突撃をしたか分かりませんが、考えると本当に辛くなることです。祖父や祖母がどれだけ辛かったか・・・・。石を小さな骨壷に入れなおしながら考えさせられました。
 地震で壊れかけた納骨堂から、新しい納骨堂への移動を仏様たちは喜んでいるだろうと思いながら手を合わせました。
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